奈良県にある世界遺産の「吉野山」は、桜の名所として有名です。吉野山一帯が桜で覆われ、ピンク色の景色が広がり、まさに絶景と呼ぶにふさわしい光景です。
その美しい桜の名所ゆえに、早朝に訪れても非常に混雑しています。
2023年は、朝6時前に吉野山に行きましたが、既に大勢の人で溢れかえっていました。見事な眺めの下千本周辺では、既に人混みでバイクを停めることができず、絶景スポットでは写真を撮ることはできませんでした。
8時から下千本周辺は歩行者天国
そのような状況をわかっていましたが、今年は平日の9時ころにバイクで行きました。偶然にもまだ満開ではない「奥千本」に足を運んだことで、幸運にも絶景を見ることができました。
この日は、吉野の千本桜の他、宇陀市の桜スポット2か所へも行きました。
吉野山の桜を十分に楽しみたいのであれば、電車で行って歩くのが最善でしょう。吉野駅から七曲坂を歩いて登ると、約20分で下千本付近に到着できます。
朝7時出発の吉野山へ
吉野山の桜を見るには早めの出発が必要だと理解していましたが、寒さのために出発が遅れてしまいました。
大阪へ引っ越しても、ツーリング先は奈良が多いです。そもそも、奈良から大阪への引越しの意味は、いまだにわからないです。
吉野山へ行く前に「こばし餅店」に寄りました。
8時から営業の店でしたが、わずか1時間足らずで売り切れてしまっていました。この店では予約が必要という口コミをいくつか見かけました。
吉野山の千本桜はどこで見られる?
吉野山の桜は3月下旬から4月中旬までが見頃です。2023年は3月下旬から咲き始めましたが、2024年は少し遅かったです。
桜の時期は、マイカー乗り入れ規制されます。
吉野山の桜スポット
吉野山の桜スポットには、大きく4つにわけています。
- 下千本
- 中千本
- 上千本
- 奥千本
下千本の満開時期に訪れた場合、山の下の下千本は最も人が多く、歩行者天国の時間帯もあります。山の上にある奥千本へ行ってもまだ多くの人がいますが、下千本ほどの混雑ではありません。
マップでみる吉野山と私が走ったルート
Googleマップのルートは、交通規制と私が走ったルートの2つあり、それぞれ表示・非表示の切り替えができます。
早朝の交通規制前でも人混み
2023年は4月1日(土)に行き、奥千本以外は満開でした。朝6時前に中千本(如意輪寺の少し先)で撮影しました。
早朝でも既にバイクや車で来ている人がいました。
交通規制前の時間だったため、下千本付近の道を通行することはできましたが、既に人だかりで停車することはできず、写真を撮ることもできませんでした。肉眼で桜を見たのですが絶景です。多くの人が集まるのが理解できました。
中千本・如意輪寺付近
2024年は、4月5日(金)に行きました。今月までは平日休みなので、チャンスかと期待していましたが、平日でも混雑していました。
駐車場
トイレへ行きたかったため、如意輪寺の駐車場に寄りました。500円の駐車料金がかかります。車は2,000円なので安いです。
駐車場のお姉さんに聞いた話では、前日の駐車場はかなり空いていたそう。
9時ごろに到着すると、すでに車が満車でしたが、バイクはまだ1台しか停まっていませんでした。しかし、帰り道に通ったときには、たくさんのバイクが停まっていました。
奈良交通のバスは、満員でした。
どの選択肢も桜のシーズンは人混みです。
如意輪寺
如意輪寺へ行きたかったわけではありませんでしたが、駐車料金を支払ったので行ってみました。
500円の拝観料を払うと「絶景・中の千本」の場所へ行くことができます。せっかく行ったので、500円払いました。
ナビで確認したところ、如意輪寺から下千本までは、40分弱歩くと行けそうなので歩いてみました。しかし、歩きはじめ5分くらいで挫折。その原因は、着すぎていた服とライディングブーツで、非常に歩きにくかったから。
如意輪寺駐車場: 奈良県吉野郡吉野町吉野山1204
バイクで奥千本へ
奥千本へ行くつもりはなかった
ただ、道を間違えてしまって、奥千本方面へ向かってしまいました。
奥千本への山道はつまらない
走っても走っても景色が見えない、つまらない山道で、途中で飽きて引き返すことにした。でも、せっかく来たんだから、記念撮影をしました。その時、マイクロバスが走っているのが見えて、「奥千本」と書かれているのが見えました。
奥千本へ行く人がいるということは、満開でなくても何か見どころがあるはずだと思って、やっぱり奥千本へ向かうことにしました。
修行門前で周回道路へ
たどり着いた場所は、「修行門」で、この先を歩いていくと金峯神社があります。まだ満開ではないので、行きませんでした。
なんだ、何もないじゃん
がっかりして、来た道ではないルートで下山することにしました。
その前に記念撮影
残念な景色の写真だな、と思い振り返ると・・・
綺麗!!!
写真でみるより実際に見た方が、何倍も美しいです
横川の覚範の首塚
バイクを停めることができるスペースがあったので、停車して記念撮影することにしました。10分くらい待ちましたが、写真のぼかし入れている人がずっといました。
フォトショップで加工しましたが、ちょっと不自然。
ここからの景色は絶景でした。
帰りの下り坂は、急勾配の個所があり、走りにくかったです。
この写真の下り坂は、かなり緩やかな場所です。
この後も、上千本の絶景を眺めながらバイクで下りました。歩きの場合は、所々に休憩できる場所があるので、もっと桜見を楽しめるでしょう。
吉野山下山
吉野駅近くを走っていたら、ロープウェイが見えました。
吉野駅前のロープウェイ乗り場は、長蛇の列でした。
2024年奈良桜見ツーリングまとめ
2024年の桜見ツーリングでは、3か所の桜を楽しむために出かけました。
走ったルートまとめ
吉野の千本桜を含めたルートです。
- 吉野の千本桜
- 又兵衛桜(本郷の瀧桜)
- 宇陀川桜並木(猟路の桜)
又兵衛桜
宇陀市の本郷区には、後藤又兵衛という戦国武将が逃れてきて、そこで僧侶となり余生を送ったという伝説があります。
この地には、その後藤又兵衛の屋敷跡に残る枝垂れ桜があり、「又兵衛桜」として地元で親しまれています。
少し離れた場所からみた桜です。
場所:奈良県宇陀市大宇陀本郷348
宇陀川桜並木
下井足から篠楽、そして五津にかけて広がる桜並木は、美しい桜のトンネルを楽しむことができます。
場所:奈良県宇陀市大宇陀平尾
道の駅で見つけたお菓子
道の駅 宇陀路大宇陀で売られている堀井松月堂の「きみごろも」は、以前から気になっていたのですが、5個入りです。
多すぎるので買ったことがなかったのですが、ネットで調べると「堀井松月堂」は道の駅から5分くらいの場所あるとわかりました。2個購入し、食べてみましたが、「普通においしい」でした。メレンゲ味で、ふわふわです。
「きみごろも」は、奈良の他の店でも売られています。堀井松月堂は、ネット販売や「ふるさと納税の返礼品」でも扱われています。
吉野山の千本桜のまとめ
吉野山、世界遺産に登録されたこの場所は、桜の名所として有名です。
一度は訪れたい美しい桜を見ることができますが、どの交通手段を使っても混雑で心が折れるかもしれません。特に下千本の桜は息をのむほどの美しさです。
2023年、私は混雑で写真撮影できませんでしたが、肉眼でその美しさを感じました。朝6時前に到着してもこれなので、夜中に到着したらどうなるのだろうと思ってしまいました。
今年も去年もバイクで行って感じたことは、吉野山の桜を楽しむなら歩くのが良いのだと思います。ただし、適切な服装も考えないと厳しいでしょう。
歩くのと早朝が厳しい方は、バイクで満開前の奥千本へ行き、下ると上千本や中千本の美しい桜を見ることができます。