転勤妻ブログ

東京23区の公務員宿舎(官舎)の賃料・間取り・環境はどうだったのか

現在の宿舎に引越しする前の記録(2021年3月)です。

宿舎というとボロくて汚くて激安と聞きますが、東京で住んでいた宿舎は築年数浅めで賃料は激安ではありませんでした。

四国から東京へ引越しが決まったのは、東京での初出勤の1週間くらい前でした。四国では民間で借りたアパートに住んでいて、快適だったのでまた民間希望でしたが部屋探しする余裕はありませんでした。とりあえず宿舎に住み、嫌だったら引っ越そう、ということになりました。

こんな方におすすめ

  • 東京の宿舎に住むか民間の賃貸を借りるか迷っている
  • 東京の築年数浅めの宿舎の部屋や設備等を知りたい

その時に提示された宿舎はたった1か所で選択肢なし。そして書かれていた賃料をみて驚きました。

現在の住まいは古い。

参考古い宿舎 | 昭和時代を思い出すことができる住まい

現在の住まいは、古い官舎(宿舎)です。 その上、最寄駅からは徒歩40分。バスを使う場合は、バス停までタイミングが悪いと10分かかります。 タイミングが悪いというのは、信号待ちで最大3分待つことがあるか ...

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秋から春先まで寒いです。

築年数浅めの宿舎の賃料

東京で住んでいたのは合同宿舎でした。敷地内には数棟ありました。

  • 省庁別宿舎:同一の各省各庁に所属する職員のみに貸与する宿舎
  • 合同宿舎:省庁別宿舎以外の宿舎

子どもがいないこともあり、近所付き合いは全くなく、お隣さんの勤務先すら知りませんでした。

間取り

3LDKで80平米でした。

2人で住むには広すぎ。事前に部屋の中を見れなかったし、間取り図もなかったので、住み始める初日にはじめて部屋に入りました。そのときの感想は、

広すぎる!

掃除が大変そうだし、退去時に面倒くさいことになりそうだと思いました。狭くていいので賃料安い方がよい。

四国で借りていた部屋は、2LDK・55平米で十分な広さでした。

賃料

以下の情報は2022年10月18日時点で、存在している情報です。

財務省のサイトに「平成30年4月以降の国家公務員宿舎使用料を引き上げます」というタイトルの情報が載っています。そこに「国家公務員宿舎使用料の見直しについて」というPDFファイルの添付があります。

その資料によると、2018年(平成30年)4月以降に賃料を値上げたと記載されていて、ちょうど東京へ引っ越した時期です。

値上げは2倍近くです。

2ページ目の「見直し後の宿舎使用料の水準」に参考賃料が載っています。東京23区の引き上げ後の賃料で一番高いのは、新築~15年で「139,400円」、築26年で「116,300円」です。

住んでいた宿舎はだいたいその金額に近い賃料でした。

駐車場

駐車場使用料(平面)についても賃料に記載した「国家公務員宿舎使用料の見直しについて」というPDFファイルに料金が書いてあります。

引き上げ前は5,400円で、引き上げ後は15,400円です。

引越した時期が賃料値上げ時期だったからなのか、官舎の管理人さんに駐車場料金を聞いたら「詳しい賃料はわからない」との回答でした。唯一教えてもらえたのは、

「立体駐車場は2万円台からのはずで、平面駐車場の方が少し安いです」という情報でした。

駐車場の場所は、空いている場所を選べたので安い平面駐車場にしました。結局駐車場料金はというと、引き上げ後の15,400円に近い料金でした。

東京でも中央区や千代田区だと月額5万円~6万円くらいします。知っている限り渋谷区のある地域では7万円する場所もあります。それに比べると住んでいた地域は安いとわかります。

バイク置き場

管理人さんに確認したところ、「空いている場所に停めてください」と言われました。

良さげな場所は、既にバイクが停められていて空いていたのは立体駐車場でした。

Suzuki・BanditF1250

Banさんのバイクが何度も倒されていたため、監視カメラを設置していました。夜中から早朝の間に倒されていました。

私のバイクは倒される被害には合いませんでした。

Yamaha・MT07

住んでいた部屋は10階ということもあったし、住んでいた棟から駐車場まで少し距離がありました。バイク置き場が遠いと、バイクに乗るのが億劫になります。

使用料は取られていません。無料でした。

住んでいた地域のバイク駐車場は、月6千円くらいです。

当番

賃料の他、自治会費を口座振替で月6千円弱払っていました。

集金や掃除などの当番は何もありませんでした。

建物周辺

敷地内には駐輪場、駐車場、植物、空きスペースがありました。敷地内は住人以外が通り抜けのために入ってよかったので、近所の住人が犬の散歩で歩いているのをよく見かけました。

駐輪場問題

駐輪場は2段になっているタイプだったからか、大きなママチャリだと停めにくいと思います。そんなこともあってなのか、自転車を玄関先に停めている人が大勢いました。

右側が駐輪場

朝と夕方は自転車運びでエレベータは占領されていました。待ち時間があまりにも長いので、私は階段を利用していました。

玄関先の階段付近

10階までの上り下りは運動になるので良かったです。

騒音問題

すぐ近くに公園があったのですが、敷地内で遊ぶ子どもがたくさんいました。

ボールは禁止だったけど、守られていませんでした。

駐車場付近でキャッチボールする親子を度々見かけたのですが、ボールが車にあたってもキャッチボールを続けるので驚きました。この出来事は、何度も目撃しました。

住んでいたのは10階だったので、騒音で困ったことはありませんが、1階~3階くらいまでの住人たちはうるさかったはずです。特にコロナで在宅勤務していた人はつらかったはず。掲示板の貼り紙等で知ったのですが、騒音問題でもめていました。

ゴミ置き場

各棟にゴミ置き場がありました。写真の右側です。

ゴミ置き場近く

段ボール、空き缶、ペットボトル等はいつでも出せて便利でした。

エレベータ付近

集合玄関はオートロックでした。

エレベータ付近は無駄なスペースがありました。雨の日はこのスペースで子どもたちが遊んでいました。なぜか遊んでいるのは女の子ばかり。女の子の方が活発だよな。

室内の様子

退去するときに撮影した写真のため、あちこちに荷物があってわかりにくいかもしれません。

玄関

玄関です。

玄関

玄関の収納スペースが広かったです。持ってる靴を全部入れてもスペースが余っていました。

玄関の収納スペース

上の写真は、四国から東京へ引っ越すときに入れていた段ボール。開けることなくそのままにしていた物。

壁にある2つの黄色(下の写真の真ん中上あたり)は、退去時点検で掃除をするように指摘を受けた場所です。

玄関

引越しの日だったため、タイヤを置いてあります。タイヤのある手前の縦長部分は収納スペースです。一度も使ったことがありません。

廊下

上の写真には玄関先に自転車のタイヤの跡が残っていますが、以前の住人が残していったものです。

玄関扉前もしくは玄関先のスペースに、自転車を置いている世帯は8割でした。

玄関前に自転車を置いている

駐輪場は1世帯2台置けるけど利用者は少なめ。多くの住人はエレベーターで自転車を運び、玄関先に駐輪していました。多いと3~4台の自転車停めている世帯もいました。

玄関を入って少し進んだ場所からの写真です。

室内の廊下

浴室

洗濯機を運び出した後の写真です。右側に収納スペースがたっぷりあります。ここにタオル類を収納していました。現在の住まいにはない設備で、今はとりあえず紙袋にいれてます。

洗濯機置き場

写真を撮っていませんが、浴槽にお湯をはったあと、追い炊きできます。

浴室

ほとんど浴槽を使ったことはありません。

キッチン

キッチンには別途「瞬間湯沸かし器」をつける必要なし。蛇口からお湯がでます。

引越しの日だったのでガスコンロは外しています。

キッチン

キッチンの手前に扉があり、両脇に備え付けの扉なしの洋服かけ(ミニウォークインクローゼット風?)がありました。60着くらいの服をかけれて便利でした。

キッチン隣の収納

上は棚になっているので、バック類を置けました。

洋室

玄関入ってすぐの場所にある洋室です。

洋室

真ん中で間仕切りができる部屋ですが、必要がないのでそのままにして、バイク用品を置く部屋にしていました。

キッチンの隣の洋室

キッチンの隣の洋室は、日当たりが良いこともあり、建物の構造上も関係しているのか、とても暖い部屋でした。

洋室

下の写真は、洋室にあったベランダです。ここから富士山の上の方がみえました。

ベランダ

洗濯物をたくさん干せる広さでした。

和室

和室はここだけでした。

和室

畳の部屋は退去時に修繕対象になる確率が高いので好きじゃない。

まとめ

東京23区内で築年数浅めの宿舎は、賃料がそれほど安くはありません。

賃貸住宅のデメリット

民間の賃貸で、住んでいた宿舎と同ような条件で借りた場合は、賃料はもっと高くなります。

安い賃貸住宅はありますが、木造や鉄骨で音が響く等の問題があります。

また賃貸の場合は、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料がかかります。昔ほど敷金や礼金を取らなくなっているとはいえ、入居時に大きな出費があります。

宿舎の場合はそれらの費用はかかりませんが、退去時に修繕費がかかります。しかし賃貸住宅の費用よりは安くすみます。

23区外で借りる

どうしても賃貸住宅に住みたい場合は、東京23区内をはずしたエリアを検討した方がよいでしょう。

賃貸を考えていたとき、候補にしたのは東京23区外、東京よりの神奈川県、千葉県や埼玉県。都内から離れれば賃料は安くなりますが、通勤時間が長くなるので、場所選びは悩みどころ。

宿舎と賃貸のメリットとデメリットを比較した場合、宿舎の方が良いという理由で、そのまま宿舎に住み続けていました。車とバイク2台があると、駐車場のある賃貸住宅は見つかりにくいです。

参考

参考に、住んだことのある2人暮らし以上の賃貸住宅の賃料を載せます。

  • 15万円:東京都杉並区、木造、築年数30年、2LDK+収納(3畳)、駅から徒歩15分、隣人の声が丸聞こえ、敷金等105万円(猫がいたため)退去時も修繕費がかかりました。(猫が荒らしたため)
  • 13万円:東京都港区、鉄筋造、築年数20年、1LDK(35平米)、駅から徒歩10分、窓をあけたら目の前は墓、敷金等80万円
  • 9万円:東京都杉並区、鉄骨造、築20年、2LDK、駅から徒歩20分、隣の生活音は聞こえた、敷金等45万円

都内の賃貸住宅を取り扱っている不動産屋さんで働いていた経験があり、なかなか借主が決まらない部屋は、礼金0やフリーレント(家賃1か月分無料等)にしたりすることがあります。実際にそのような住宅に住んだ経験がありますが、何かしら問題ありました。

  • この記事を書いた人
Torako

Torako

パソコン・読書・裁縫・散歩・田舎が好きなアラフィフ(50代)です。

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