2024年10月、念願だったしまなみ海道ツーリングをついに実行しました。計画していた日程は大幅変更し、しまなみ海道を3回走りました。
しまなみ海道をバイクで走った感想は、まるで大きなアトラクションを楽しむような体験でした。250ccのバイクで自動車専用道を走ったときとは全く違い、特別な楽しさがありました。
原付2種バイクでのツーリングに際し、出発前に悩んでいたことや実際に走ってみて「用意しておけばよかった」と感じたこともたくさんありました。
この記事では、旅を実現するまでの準備段階で考えたことや、ツーリング中に困ったことなどをまとめました。これからしまなみ海道を走りたいと考えている方にとって、少しでも参考や役立つ情報になれば幸いです。
しまなみ海道ツーリングを実行するまで長かった理由
思い返せば、この旅を実現するまでに長い年月がかかっていました。
その理由は、まず125cc未満のバイクを持っていなかったこと。2年前に原付2種に乗り換え、しまなみ海道へのチャンスが巡ってきましたが、行きたい気持ちはありつつも、いくつかの理由から実行に移せずにいました。
- 天気の不確実さ:ツーリングの理想的な時期を見極めるのが難しかった。真夏と真冬は避けたかった。
- 準備の手間:フェリーや宿の予約をするタイミングを見計らうのが面倒で、つい先延ばしにしていた。
- ルート計画の億劫さ:脳が少し横着になっていたのか、ルートを詳細に考えるのが面倒に感じていた。
旅行計画の決め方
- 曜日の選択
- 天気
曜日の選択
週末に出発すると、フェリーや宿の予約が取りにくくなることが多いので、今回は有給休暇を使って平日出発を選びました。
天気
しまなみ海道ツーリングを実行する上で、天気が一番気になっていました。
実際に「行こう」と決めたのは出発の2週間前で、天気予報をチェックして晴れの日が続きそうな時期を選びました。
しかし、天気予報は変わりやすく、直前まで安心できないのが実情。台風シーズンは避けたものの、出発日が近づくと旅の後半に雨マークがつき、「もう仕方がない」と覚悟を決め、雨でも楽しむつもりで出発することにしました。
大阪から尾道まで下道のルート
「ツーリングマップル中国・四国2024年版」を参考にしました。小さいタイプ(21 x 15 x 1.45 cm)を間違えて購入したのですが、結果的に小さくてよかったです。持っていくのにはこのサイズの方が良い。
使うページだけ拡大コピーしました。老眼なので見にくい。
四国のツーリングマップル持ってるよ
と言われましたが、香川に住んでいた2016年頃に買った地図なので古い。
ルート
- 1日目:大阪~岡山
- 2日目:岡山~尾道、しまなみ海道往復(尾道~今治)
- 3日目:しまなみ海道(尾道→今治)、東予港(愛媛)からフェリー
- 4日目:大阪南港に朝6時着→自宅へ
注意
- 大阪から兵庫県明石市のルートで、一部有料道路になっている箇所があるが、実際はR43→R2です。
- 尾道からのしまなみ海道は、ルートがつながらない箇所があるため、マーカーのみです。
- リスト
Googleマップのルート通りに走ろうとしたが、2か所125CC以下の通行禁止の道路があった。ポートアイランド付近の浜手バイパスへナビで誘導されたが、自動車専用道路。もう一か所は、広島県福山市の松永道路。
原付2種で下道走行するときの問題
- 原付2種では走れない道路あり
- ハイスピードで怖いことあり
原付2種が走れない道路あり
125ccのバイクに乗り換えてから2年が経ちました。
特に125ccは都会では通行できない道が多いので、事前に調べています。しかし、実際に走ってみると、通行規制があることもあります。
今回の旅で、大阪から尾道へ向かう途中、事前に調べていた以外にも125ccのバイクが走れない場所が2か所見つかりました。
「大阪から尾道まで下道のルート」に載せたマップにポイントしてます。
- 浜手バイパス手前
- 今津PA手前
大阪では、高架や地下道では原付(50cc未満)が走れない道が多く、そのような道路の左端には標識がいくつか設置されています。
今回のツーリングで気づいたことがあります。姫路を過ぎ岡山に向かう途中の道路では、そうした標識が全く見当たらず、すっきりとした印象を受けました。
私自身、現在は比較的都会に住んでいるため、注意して走行する必要があります。逆に、125ccの規制のない場所で乗り慣れている人が、私の住んでいる地域に引っ越してきた場合、かなり面倒だろうと感じます。
ハイスピードで怖い道あり
岡山の道はすごいと思いました。
「岡山ブルーライン」や岡山市内の国道2号は原付も走れるものの、実際の走行スピードは非常に速く、かなり怖さを感じました。
走る前の私の勝手なイメージは、農道のような素敵な田舎道でしたが、実際には高速道路のような感覚の道路だったのです。
小さなバイクの持ち物問題
荷物は悩みました。
リアキャリアを壊したことがある
1年前に、42リットルの大きなリアボックスを購入しました。荷物がたくさん入ってなんで便利、と思っていたら・・・
リアキャリアが壊れました。小さなバイクに重いリアボックスは、無理だと知った出来事でした。
結局、グラストラッカーに乗っていた時のリアボックスを使っていますが、あまり荷物が入りません。
グラストラッカーの時は、この大きさのケースで1泊2日の旅しかしたことがありません。
バンディット1250Fで使っていたバック利用
バンディット購入直後に使っていた2つのバックが、長年使われずに置かれてました。
トリプルケースが届くまで使っていた
初めは写真のシートバックを使おうとしたが、大きすぎてこれをのせると、私の座る場所がなくなります。ということで、あきらめました。
使っていないタンクバックを使いました。
シートの下にアマゾンで購入した荷締めベルトを通し、タンクバックを固定。しかしちょっと不安定。
100均で買ったゴム使えば?
ということで、荷締めベルトに追加でゴム製の紐状の物を使いました。雨が降ったとき用に、使っていないリュックサックのレインカバーを上からかぶせました。
タンクバックには、レインコート類を入れました。さらにリュックサックを背負いました。
トップケースには、ヘルメット入れに作った袋を入れてました。宿に着いたら袋ごと取り出せて便利でした。
2日目の宿に着いた時の写真です。
左側の黄緑の袋は、モンベルの傘です。傘が壊れたので、エコバックに作り替えたのですが、雨の日に役立ちます。
100円ショップで購入した「ゴム紐」はよくない!
どういうことかはわかりませんが、紐が当たっっていた箇所がベタベタになりました。
モンベルの傘は、修理可能と袋に作りかえた後に知りました。
旅先で焦ったこと・注意点
- フェーリーの予約確認メール
- しまなみ海道の通行止め
フェーリーの予約確認メール
こちらの記事に記載しましたが、フェリーの予約確認メールで焦りました。
メールには、「乗用車・バイクでのご乗船のお客さまについては車検証のご提示が必要となります」と書いてありました。私のバイクは125CCなので、排気量のわかる自賠責保険等の書類が必要とのことでした。
しかし、乗船手続きの際には、何も確認されませんでした。
しまなみ海道の通行止め
宿とフェリーの予約後に、10月27日(日)は「サイクリングしまなみ2024」開催のため、通行止めと知りました。1日予定をずらそう塔も考えていたので、これをみて焦りました。
かかった費用
お土産代を除くかかった費用は、44,590円でした。
内容 | 金額 |
---|---|
1日目の宿(朝食付き) | 7,700円 |
2日目の宿(夕食・朝食付き) | 14,000円 |
オレンジフェリー(朝食付き) | 14,040円 |
ガソリン代 | 2,000円 |
しまなみ海道の通行料金 | 1,800円 |
食事代・飲み物代 | 4,200円 |
日帰り温泉(フェリー乗船前・タオル代含む) | 850円 |
- しまなみ海道の通行料金は、尾道~今治の片道500円です。私は3回走ったので1,500円、馬島へ行ったので+100円、間違えた分200円
- ガソリン代:走った距離は約600kmで、1L170円で計算した場合の計算です
まとめ
- 計画時に、しまなみ海道の通行止め情報を確認した方がよい
- フェリーに乗るなら、とりあえず自賠責保険のコピーを持っていた方が安心(必要なかったが)
- 125CC以下が走れない道を確認しておく
しまなみ海道を原付で走る場合の最短距離は、80km弱でただ走るなら2時間半から3時間くらいです。
私は旅の2日目に、尾道→今治、今治→尾道を往復し、約6時間半かかりました。お昼ご飯は抜きでしたが、道の途中で写真を撮っていたこともあり、このくらいかかかりました。
3日目に尾道→今治を走った際は、7時間弱でした。この時は何か所か寄り道をしたこともあり、時間がかかっていますが、まだ他にも行きたい場所がありました。