
奈良市にある広大な公園「奈良公園」の東に「春日大社」があります。
春日大社の背後にある山は、春日山原始林でともに世界遺産に指定されています。(古都奈良の文化財)
ここは、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

JR奈良駅から春日大社まで歩いていくコースがおすすめ。
距離はありますが、道の途中で休憩しながら楽しめます。
三条通りは、古都奈良の中心部を通る主要な道路であり、道路沿いには多くの歴史的な建物や景色があります。
春日大社(かすがたいしゃ)
平城京に遷都された和銅3年(710年)、都を守るために茨城県鹿島神宮の武甕槌命(たけみかづちのみこと)という神様を、春日の御蓋山(みかさやま)の山頂にお祀りしたと伝えられています。

JR奈良駅から春日大社へ
JR奈良駅から歩いていく場合は、駅の東口を降り、三条通りをまっすぐ進みます。

JR奈良駅または近鉄奈良駅から春日大社へは、バスも運行しています。
三条通り
春日大社へ参拝する観光客の玄関口です。
JR奈良駅から春日大社まで距離は3kmですが、商店街や観光スポットがあるので楽しめます。
三条通りは歩行者優先につくられていますが、ここは車やバイクの通行が可能。JR奈良駅方面から一方通行です。



猿沢池です。

週末の日中は人が多いですが、早朝は静か。

一之鳥居の手前です。


一之鳥居
春日大社の表玄関「一之鳥居」です。

一之鳥居には、大きな鉄の輪が2個づつついています。




この鉄の輪は、春日祭や若宮おん祭の際、神事の始まりを示すのに大榊(現在はなぎ)を立てられます。

一之鳥居をくぐり、すぐ右手に「影向(ようごう)の松」があります。気にしていないと、通り過ぎるかもしれません。
1995年(平成7年)に枯れたため、大きな切り株です。
春日大明神が扇の姿で万歳楽を舞われた場所と伝えられています。




一之鳥居をくぐってすぐの場所です。

さらに歩きます。



春日大社表参道前は、広大な芝生の野原があり、ここを飛火野(とびひの)と呼びます。
二之鳥居
二之鳥居です。

二之鳥居からまっすぐ進むと南門があり、その間に数本の細い道があります。かつて高畑方面に住んでいた春日大社の神官の通勤路に使われていました。

この道を上から、上の祢宜道(ねぎみち)、中の祢宜道、下の祢宜道と呼びます。

祢宜道から春日大社へ歩くコースが好きで、正月もこの道を歩き春日大社をぬけ、東大寺へ向かおうとしました。

二之鳥居方面は、春日大社の参拝客で通行できませんでした。
御本殿(国宝)
切妻入りの正面にひさしがつけられ、檜皮葺ひわだぶ)の屋根に覆われています。

参拝所です。

本社のほか、61の摂社・末社が祀られています。
御本殿周辺
秋は紅葉、4月下旬から5月上旬は、藤が開花して美しいです。




境内には、約2千基もの石灯籠があり、四角や六角、円形と形は様々。

土日祝の日中は、たくさんの人がいますが、早朝や夕方は人がすくなくゆっくりとまわれます。

春日大社の神の山「御蓋山(みかさやま)」、南へ(左)に春日原始林、高円山。春日原始林は、歩くこともバイクや車で走ることもできます。

御蓋山の北隣(左隣)にある「若草山」は古くは「三笠山」と呼ばれていました。

安倍仲麿の「天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山にいでし月かも」の山は「御蓋山」のこと、と書かれている本がありました。「三笠山」と「御蓋山」だと紛らわしいので、「若草山」に改称されて良かったのだろう。
飛火野(とびひの)
春日大社の長い参道のわきに広がる芝原が「飛火野」です。

毎年6月には、この近くにある「鹿苑(ろくえん)」で、小鹿の赤ちゃんが公開され、7月には奈良公園デビューします。

小鹿は5月頃にたくさん生まれますが、この時期以外にも小鹿は生まれていて、奈良公園でみかけることがあります。

2022年11月早朝の写真です。




季節によって景色が変わり、カメラを持った人たちがよく訪れる場所です。
浮見堂(うきみどう)
鷺池(さぎいけ)別名蓬莱池(ほうらいいけ)の中に建っている休憩所が「浮見堂」です。

鷺池の水質悪化により、2022年月に水抜きしていて、水がない時期がありました。2023年1月もまた水がありません。

早朝の鷺池です。

ボート遊びもできる池です。
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