
バイクを手放そうと決めたとき、いくつかの方法がある。その中で私が最も避けたい方法は、「個人売買」だ。これは過去の記事でも書いたことがある。
それにも関わらず、気がつけば私は個人売買の話を受け入れてしまっていた。通常の精神状態なら、そんな選択はありえなかった。
ここではバイクを手放そうと思った出来事については触れないが、その後、個人売買をめぐるトラブルに発展した話をしようと思う。
- Aさん:最終的に私を助けてくれた人。
- Bさん:過去に何度かツーリングしたことのある女性。もともと違和感を覚えていたが、気にしないようにしていた。
- Cさん:Bさんのパートナー
- Dさん:Cさんの知人(どの程度親しいのかは不明)
写真はバイクを売却した日の前回の出先で撮ったものです。ただの買い物で、駐車場。写真を撮った理由は、売る前に記念撮影。あまりにも残念なので、売却する日にちょっとマシな場所で写真を撮りました。最近、ツーリングらしいことは全然していなかった。
バイク売却を巡る違和感
バイクを売ることを決めた直後、Bさんに「バイクを手放そうと思う」と話した。(直接会ってない)すると、Bさんは「バイクを欲しい人を探してあげる」と言ってきた。私は混乱していたこともあり、ついお願いしてしまった。
違和感
最初は「私が困っているのを見て、好意で手を差し伸べてくれたのだろう」と思った。しかし、どこか違和感があった。
知り合いにバイクを欲しがっている人がいるならまだしも、「わざわざ探す」とはどういうことなのか?Bさんにとってのメリットは?紹介料をもらうつもりだったのか、それとも「私、顔が広いのよ」と自己顕示欲を満たしたかったのか?
その後のやり取りを通じて、Bさんが本当に私のことを心配しているわけではないことが明らかになった。
逃げたくなるような不安な回答ばかり
Bさんはバイクの売買に詳しいわけではなかった。
私が一番避けたかったのは、書類関係の手続きを相手任せにすること。廃車届などの手続きは自分でやりたかった。しかし、それを伝えてもBさんの返答は「大丈夫、Cさんが言うには簡単だから」。
Bさん自身は詳しくないのに、なぜかCさんの言葉をそのまま繰り返すだけ。別の質問をしても、「Cさんが言うには問題ない」。
何を聞いてもそんな調子で、具体的な説明は一切なし。もうこの話自体が嫌になっていた。
業者に売ればスムーズに終わるし、私にとってはそのほうが安全。それなのに、なぜかBさんが無理に個人売買を勧めてくる。私に何のメリットもない。
さらに、バイクを手放す寂しさも込み上げてきてしまい、少し考える時間がほしかった。本当の理由はBさんを信用できなかったことだが、それはさすがに言えなかった。
「ちょっと待ってほしい」と伝えた結果
バイクを買いたいという人が見つかったとBさんから連絡があった。だが、その相手はBさんの直接の知り合いではなく、Cさんの知人のDさんだった。
誰だよ、それ・・・
丁寧に伝えたつもりだった
まったく知らない人に売る話を進めるのは不安しかなかった。その後もBさんは、こちらの質問に対しても、
「簡単だから」、「大丈夫だから」としか言わない。
まったく安心できる回答が返ってこない。
そこで、再度せめて廃車の手続きだけは自分でやりたいと伝えた。しかし、その要望もあっさりと「Cさんが言うには簡単だから、こちらでやる」と軽く流される。
正直、もう無理だと感じた。
不安だらけの上に、バイクを手放すことへの寂しさもあり、「ちょっと待ってほしい」と伝えた。このことについては謝罪もした。
しかし、その後のBさんの対応によって、私は完全に怒りを覚えることになった。
もし、その買い手と私が直接やり取りできていれば、結果は違っていたかもしれない。
私はただでさえ色々なことで参っていたのに、この一件が追い打ちをかけ、「もうこの世から消えたい」とまで思い詰めるほどになった。
営業だったら誰も売らないよ
その後のBさんの対応は、ありえないものだった。
激怒の連続。
普通、バイクの売買で怒鳴り散らすことなんてあるだろうか?(文字だが、怒鳴り散らされた感)もしもこれが買取業者だったとしたら、客に怒るなんてありえない話だ。そんなことをされたら、誰だって「もう売りたくない」と思うはず。
それなのに、Bさんは私から業者より安く買い取ろうとしていた。しかも、当然のように 「上から目線」 で。
私の失敗その2
バイクを個人売買しようと考えたとき、私は大きなミスを犯した。それは、バイクのスペックを書いたブログ記事をBさんに教えてしまったこと。
もともと、Bさんには過去にブログのURLを教えたことがある。ただ、Bさんは私の書いた内容にはまったく興味がないと思っていた。
実際、ブログに書いた話題を直接話しても、「初めて聞いた」 という反応ばかり。まあ、そんなものだろうと思っていた。
しかし、今回のトラブルで状況は変わった。Bさんの性格上、この件を長期間にわたり知り合いに愚痴り続ける可能性が高い。さらに、これを機にブログをチェックし続けるかもしれない。
もし、直接話していたら何か変わったのだろうか?いや、そもそも以前から私はBさんに見下されていたのだ。ずっと違和感はあった。関わるべきではなかったのかもしれない。
助けられた言葉と完全な決意
追い詰められた私は、誰かに相談する余裕すらなかった。ただ、「最後に挨拶だけでもしておこう」と思い、Aさんに連絡を取った。
私の様子がおかしいと感じたのか、Aさんはすぐに電話をかけてきてくれた。
「個人売買はやめとけ」
そうハッキリと言ってくれた。さらに、私の気持ちを理解し、「バイクを手放すことに迷うのは当然だよ」 と受け止めてくれた。
そして、この件について「少し待ってほしいと言っただけで激怒するなんておかしい」 と。
Aさんと話したことで、私はBさんとの取引を断った。もちろん、Bさんは激怒。ヒートアップの激怒。
でも、冷静になった私は、その怒りのメッセージを読んで、ただただ呆れた。おそらく、冷静に話し合おうとしても、Bさんとは絶対に話がかみ合わない。詳細は書かないが、相手に怒りをぶつけまくるのは意味がない。本人が消耗するだけだし、「私はバカです」と自分で言っているようなものだ。
まとめ
Bさんとは縁が切れたが、むしろこれでよかった。そもそもずっと違和感があったし、バイクを手放すきっかけになったことには感謝している。
バイクを個人売買しようとした経緯
もともと個人売買には反対だったが、そのときの精神状態は普通ではなかった。冷静に考えれば、そんな状態の人に個人売買の話を持ちかけるのはどうなのかとも思う。
個人売買を断った本当の理由
- Bさんの態度があまりにも威圧的だった。
- そもそもBさんには不信感があった。ただ、親しくしているときは無意識に考えないようにしてしまっていた。
- 私が長年利用してきたバイク屋を批判する発言に、後になって腹が立った。
- バイクを売る際の不安点や、私がやりたいことを伝えても、まったく受け入れてもらえなかった。返ってくるのは「大丈夫、Cさんが問題ないって言ってる」という、不安を増す回答ばかり。
- Dさん(バイクを買いたいと言っていた人)の話が、私の状況では聞きたくない内容だった。(詳細は書けないが)本当に買いたいなら、Bさんは私に伝える情報ではなかった。
- バイクを手放そうとしている私に対して、迷わせるような話をしてきたのも大きな要因。途中で手放すのを迷ったのは本当だが、最終的には手放すつもりではいた。ただ、もう少し時間が欲しかっただけなのに、あまりにも急かされすぎた。
- 買取価格についての考えがせこすぎた。
私は「少しでも高く売りたい」とは思っていなかった。むしろ、安心して手放せることを優先するので、それで安くなっても構わないという考えだ。もともと個人売買には反対だが、もし身内や本当に信頼できる相手だったら、あげることも考えたかもしれない。Bさんは、私のこうした考えをまったく知らないまま、自分の都合だけで話を進めようとしていた。
これまでのやりとりの中で、Bさんは私が相当貧乏だと思っているように感じることが多々あった。それについて訂正することはしなかった。面倒くさかったので。実際は貧乏ではない。
個人売買を断った本当の理由は、Bさんには伝えていない。伝えたところで理解されるとは思えなかったし、話す価値もないと判断した。