黒部ダムへのアクセス方法には、長野県側と富山県側の2つのルートがあります。もし立山黒部アルペンルートも楽しみたいのであれば、富山側(立山)からのアクセスがおすすめです。
このルートでは、乗り物を乗り継ぎながらアクセスできますが、交通費が比較的高額になります。一方、黒部ダムだけを訪れたい場合は、長野県側からのアクセスがより近く、交通費も安く済みます。
この記事は、下調べを怠って失敗したかも?という経験をもとにしています。
結果的に、長い間会えなかった友人と会えたので良かった。
今回の旅で立山の近くに宿泊を予約する前に、立山側からの交通費を調べずに宿を予約してしまいました。後で交通費を調べたところ、予想以上に高額だったので驚きました。
実際に行ってみたかった場所は、黒部ダムでした。そのため、最終的には長野県から黒部ダムに向かうことにしました。黒部ダムを観光した後、宿泊先までの距離がかなり遠かったため、立山での宿泊は必要性が薄く感じました。もしかすると、長野県の松本あたりで宿泊する方が賢明だったかもしれません。
立山黒部アルペンルートとは
「立山黒部アルペンルート」は、標高3000メートル以上の山々が連なる北アルプスを横断する、世界で際立つ山岳観光ルートです。このルートは、長野県の「扇沢駅」から富山県の「立山駅」まで続き、総延長は37.2キロメートル。最高地点は2450メートルに達します。
乗り物を乗り継ぎ楽しむ
乗り物を乗り継ぎながら雄大な自然と素晴らしい景観を楽しむことができ、どなたでも気軽にその魅力に触れることができます。
立山から黒部ダムまで、乗り継いだ場合の交通費は、往復32,960円かかる。
大人2人分だと、65,920円です。
往復するのはちょっと・・・という場合は、マイカー回送サービスがあります。乗用車を扇沢駅から立山駅まで回送した場合は、27,000円です。大人2人の場合、乗り物交通費と合わせると、59,960円。
高いな。
所要時間
- 立山駅~美女平:立山ケーブルカー:7分
- 美女平~弥陀ヶ原:高原バス・50分
- 弥陀ヶ原~天狗平~室堂:立山トンネルトロリーバス・10分
- 室堂~大観峰:立山ロープウェイ・7分
- 大観峰~黒部平~黒部湖:黒部ケーブルカー・5分
- 黒部湖~黒部ダム:徒歩
乗り物の待ち時間を除き、片道1時間半。
扇沢駅から黒部ダムへ行く場合は、関電トンネル電気バスで往復3,200円です。乗車時間は、片道15分。黒部ダム駅から黒部ダムまで、歩いて最短5分。
大阪から扇沢駅から黒部ダムへ
扇沢の駐車場が込むのではないかと思ったため、夜中の12時過ぎに大阪を出発。名神~中央道経由で扇沢まで行きました。
睡眠時間2時間だけ・・・
途中休憩
途中のサービスエリアは、3か所でした。
朝食にのむヨーグルト。うまかった。
梓川サービスエリアで1時間仮眠。
扇沢駅近くの駐車場
扇沢駅に到着したのは、朝7時ころ。
市営の無料駐車場もあり、停める場所は少し空いていましたが、扇沢駅のすぐ目の前に駐車しました。12時間停めて、1,000円でした。
関電トンネル電気バスのチケットを予約していました。出発は9時半だったので、2時間半待ちました。時間変更したい場合は、500円支払うと可能。
バスの時間まで散歩
散歩と言っても行ける場所はないので、駐車場近辺をウロウロしていました。
ふくよかな猿があちこちにいました。
11月上旬は、例年だと真冬の服装を推奨していますが、この日は夏のような暑さ。電熱ベストを持っていきましたが、不要でした。
電気バス
2019年から電気バスに変わりました。電気バスの前は、トロリーバスでした。
バス出発時刻の30分前には、待ち行列ができていました。改札は7分前にあきます。この日の9時半発のバスは3台。座れない人もたくさんいました。
バスの車内では、電気バスの説明やトンネルの説明もあり、あっという間に黒部ダムに着きます。
トンネルの途中で一時停止。
つり革の取手は、猫の形をしていて可愛い。
電気バスの充電中。
この充電は扇沢駅のホームで行われます。車載パンタグラフ方式で、わずか10分の超急速充電。
ダムカレー
黒部ダムへ行った帰りに、扇沢駅でダムカレーを食べました。サラダ付きで1,000円
黒部ダム観光
黒部ダム駅は、標高1,470mの場所にあります。
2つのコース
- 階段下り60段
- 階段上り220段
下り60段
黒部湖の展望台へ行かないのであれば、こちらの方が早く黒部湖へたどり着けます。
上り220段
階段220段上ると新展望台へ行けます。
新展望代から階段を下りながらダム観光できるコースです。
ダム展望台
展望台からのパノラマ写真です。
展望台には、「無料写真」の呼び込みの方が3名いました。
無料の写真は小さなタイプ。A4サイズは1,300円。観察していたら、意外と購入する観光客がいました。
階段を下りながら絶景を楽しむ
階段を下りながらの景色も絶景です。
畔遊歩道を歩いている人がみえます。
新展望広場特設会場
黒部ダムの歴史を知ることができます。
パネルや映像を見ることができます。
畔遊歩道
畔遊歩道の近くにはレストハウスがあります。
レストハウスの隣の自販機で水を買いました。
あちこちに破水帯の湧水があります。
遊歩道を歩いていくと、ケーブルカーに乗れる黒部湖駅へたどり着きます。
宿泊先まで時間がかかるため、ケーブルカーには乗りませんでした。
タイミングがあえば、黒部ダムのマスコットキャラクター「くろにょん」に会えます。
黒部ダム駅へ
レストハウス付近から歩いて5分で扇沢駅へ。
12時35分発の電気バスに乗りました。
扇沢駅から立山へ
扇沢駅から立山駅へのアルペンルートは、37.2kmですが、車で行くと約170kmもあり約3時間もかかります。冒頭に記載の通り、扇沢駅から黒部ダムを往復する場合、立山に宿泊する意味はありません。
糸魚川でマンホールカード
宿泊先までのルートは、新潟県糸魚川市経由だったため、ダムカードをもらいに行きました。
糸魚川駅日本海口より徒歩5分の場所にある「キターレ」でマンホールカードをもらえます。
マンホールカードに記載の緯度経度は、キターレから少し歩いた場所にあります。マンホールの蓋は、キターレの敷地内にもあります。
デザインの由来は、2016年12月22日の午前10時20分ごろ発生した駅北大火で失われた風景と奴奈川姫をモチーフにしたキャラクター「ぬーな」をモチーフにしています。
この大火災は、新潟県糸魚川市のラーメン店で大型のコンロを消し忘れたことが原因で火災が発生しました。この火災により、建物147軒が被害を受けました(全焼120軒、半焼5軒、部分焼22軒)、被害総床面積は30,213.45平方メートルに及び、1976年の酒田市での大規模火災以来40年ぶりに市街地での大規模な火災が発生しました。火災で17人が負傷しました(一般の人2人は軽傷2人、消防団員15人は中等症1人、軽傷14人)が、幸いにも死者は出ませんでした。
キターレの場所:新潟県糸魚川市大町2-2-19
糸魚川で再会
この近くには、前のバイクバンディット1250Fに乗るきっかけになった友人がいる
最後に会ったのは、2018年11月の紅葉ツーリングだったはず。
マンホールカードをもらった場所からすぐの場所に、海がみえる展望台があったので行ってみました。
メッセンジャーで糸魚川のマンホールカードの写真を送ったら、なんと近くにいると連絡あり。
展望台で待っていると、糸魚川駅方向からセローに乗ってやってきました。
待ち時間はたったの5分。この後、近くにある夕日が美しい場所を案内してくれました。
夕日が落ちるところの写真は間に合いませんでしたが、これも美しい。
これは到着までの動画を静止画に変換しました。
糸魚川および糸魚川周辺地域では、宝石の一種「ヒスイ」の産地です。浜辺でもしかしたら見つけることができるかもしれない、そうです。
ヒスイは見つけられませんでしたが、きれいな石を拾いました。
まとめ・黒部ダムだけなら長野県側から
泊りがけで黒部ダム、または立山アルペンの観光を考えている場合は、宿泊先の予約前に観光スポットを決め、交通費を知っておく良いです。
黒部ダムへ行きたいだけなら、長野県側の扇沢駅から電気バス利用。電気バスの交通費は大人3,200円(往復)です。バスに乗っている時間は片道15分。
今回の旅行は、宿泊先まで遠い道のりでしたが、おかげで長い間会えずにいた友人に会うことができました。