レッドバロンはやめとけ
バイクに乗る人なら、一度はそんな話を聞いたことがあるかもしれない。ネット上の評判は散々で、リアルに会ったことがある人の中でも「レッドバロンで買うのも売るのもやめた方がいい」と言う人は少なくない。その中には、実際にレッドバロンを利用したことのない人もいるのだから不思議な話だ。
私は、レッドバロンで3台のバイクを乗り継いできたし、売るときもレッドバロンを利用した。決して「レッドバロン信者」ではない。でも、私にとっては便利な存在なのだ。
なぜレッドバロンを使うのか
理由は単純。私は引っ越しが多い。購入したバイク屋が引越し先にない、そんな状況になるとレッドバロンの全国展開はありがたい。
困ったときに助かった経験がある

実際に困ったときに助けてもらったこともある。
たとえば、引っ越しの際に陸送業者を使ったものの、引越し先へ向かう途中でバイクが故障。そんなときでも、レッドバロンで買ったバイクだったから、違う店舗に電話して点検を受けることができた。そのバイクは復活しなかったが。
また、ツーリング中にケガをしたときにも助けられたことがある(詳細は省く)。
バイクを売るのはどうなのか
あくまでも私の個人的意見です
レッドバロンでバイクを売ることを批判し、「個人売買が最強」と主張する人もいる。でも正直、それぞれの考え方次第ではないだろうか。
私はこれまで買取業者やレッドバロンで売ったこともある。
買取出張
買取業者を利用したのは20代の頃。もう相当前の話だ。
電話をするとすぐに来てくれて、その場でバイクを売却。現金で受け取った。書類手続きについてはまったく覚えていないが、当時は特に不信感を抱くこともなかった。若かったからか、相手を疑うという発想すらなかったのだと思う。
結果的に何の問題もなかったが、今同じように売るとなると、さすがに躊躇してしまう。
レッドバロンで売却
レッドバロンで売ったときは、次のバイクを購入予定だったので、下取りで出した方が都合がよかった。買い取り金額が他の買い取り業者より低いなら、その業者の見積もりを見せるとよい。
個人売買は避けたい
一番やりたくないのは、個人売買だ。特に、ネットで見ず知らずの人に売るなんて絶対にしない。では、知り合い経由ならどうか? それでも避けたい。トラブルのもとになるし、もともと個人売買には否定的な考えだ。
歳を重ねるごとに疑い深くなったのかもしれないが、バイク売買に関する手続きはどうしても不安がつきまとう。心配ばかりで落ち着かないので、やりたくないというのが本音だ。
もし間違って知らない人に売ることになったら・・・
- 廃車手続きは自分でしないと不安、書類関係を相手に任せるのが怖すぎる
- お金の受け渡しの不安
- 売った後に、どこが悪い等と言われても困る
考えれば考えるほど、不安が勝る。
とはいえ、過去にバイクを譲ったことはある。お金はもらってない。無料であげた。書類の手続きは、友人に任せたが、それは子どもの頃からの知り合いで、信頼できる相手だったからこそできたことだ。
結局は「人」による

レッドバロンに完璧を求めているわけではない。
悪い人ばかりじゃない
結局のところ、店舗の対応は「店による」ではなく「人による」。感じの良い店長や整備士がいる店舗もあれば、逆のパターンもある。
私が利用してきた中では、感じの良いスタッフの方が多かった。逆に「ちょっと嫌だな」と思うことがあったのは数回程度。そのときは、感じが悪い整備士で、別の店舗へ行くことにした。とはいえ、別の店舗が遠いこともあるので、結局、目をつぶって感じの悪い店に再度行ったこともある。ただ、そのときには整備の担当者が変わっていた。
レッドバロンは、ずっと同じ人がいるわけではない。相性の合う人がいることもあるし、逆に合わない人が異動することもある。
整備の信頼性については正直わからない
私は整備士ではないし、バイクの構造に詳しいわけでもないので、整備のクオリティがどうなのかは判断できない。
レッドバロンだからダメ、という意見もあるが、結局のところ、正規ディーラーであっても担当者次第ではないかとも思う。
「レッドバロンはやめとけ」で思うこと
もし、ずっと同じ場所に住んでいるなら、正規ディーラーの方がいいかもしれない。
しかし、整備士のスキルはどうなのか? 正規ディーラーでも異動はあるのだろうし、退職することもあるだろう。お気に入りの担当者がずっといるとは限らない。
レッドバロンかそれ以外かで、整備士の腕の差を語る人もいるが、実際のところはどこにでもすごい人もいれば、そうでもない人もいる。
そんなに信用ならないなら、自分が整備士になる、または整備士レベルに詳しくなる、という選択肢もあるのでは、なんて思ったりもする。
私はレッドバロン信者ではないが、「レッドバロンはやめとけ!」と言われると、やっぱり気分はよくない。もし相手が私のバイクがレッドバロンで購入したものだと知らずに言ったのなら、まだ仕方がない。しかし、知っていてあえて言うのなら、それはもう悪意を感じてしまう。
この件に限らず、否定的な意見を口にする時は、相手の状況を考えた方がいいのかもしれない。