派遣社員で働いていると、定期的に契約更新があります。
よくあるパターンは、働きはじめてから1か月後に更新し、その後は3か月ごとの更新です。
同じ派遣先の同じ部署で働ける上限は3年で、そのタイミングで契約終了になった場合は、2か月の給付制限なしで失業給付を受けることが可能。
過去に何度か3か月更新のタイミングで辞めたことがあり、その時の離職票に記載されていた離職区分は「2D」で、コードは「24」です。このコードは、給付制限なしです。
今回は3か月更新の時期に、更新せず辞めて失業給付の手続きをする予定でした。しかし計画通りにはいかず、週20時間未満の仕事をしながら失業給付を受給することになりました。

雇用保険の受給要件等について知っている前提で記載しています。
なぜ勤務日数を減らす働き方にしたか
仕事を完全に辞める予定でした。
仕事を辞めたかった理由
- 通勤時間が長すぎる
- 健康の問題
- 社会保険料が高い
通勤時間が長すぎる
通勤時間が長すぎてストレスだった。

乗り換えが2回あり、その時の待ち時間が長いことが一番ストレスでした。
健康の問題
ストイックな食事と運動をしていたにも関わらず、血液検査の数値が全く改善せず、体重は減り続ける一方だったから。これは上記の通勤でのストレスも原因だろうなと、なんとなく思っていました。
原因がわからず、フリースタイルリブレを使って思ったことがありました。昼食後が一番血糖値が上がっていたので、原因はもしかして仕事がストレスかもしれない。
体重もストレスで減り続けているのかもしれない。私の身長166cmで、健康体重は60kg、美容体重は55kg。もとの体重は51~52kgでしたが、45kg台まで減少してしまいました。
その後仕事を減らしてから、体重が徐々に戻ってきました。
社会保険料が高い
もともと週5日勤務でしたが、夏頃に入院や通院で欠勤が多く、その後は勤務日数を減らしてもらっていました。
勤務日数が減ったのに、社会保険料はそのまま変わらず。
厚生年金と健康保険の合計は、約4.4万円でした。
派遣会社に確認したところ、保険料の変更はしないとの回答でした。
計画通りにはいかなかった
派遣先には「更新しない」と回答しましたが、私の要望は通りませんでした。理由の詳細は控えます。
派遣先からは、アルバイトのような働き方を希望されました。
完全に辞めないということは、失業給付の対象ではなく、私にとって何のメリットがあるのだろうかと考えました。ただの都合の良い人じゃないのか!?という答え以外何も思いつきませんでした。
勤務日数を減らして働き続ければ、失業給付対象外。収入がかなり減るので、すぐに他の仕事も探す必要あり。なんだかモヤモヤしたまま、とりあえずハローワークへ職業相談へ行きました。
そこで知ったのが、週20時間未満の仕事は、失業給付の対象ということでした。
結局、私は仕事を完全に辞めませんでした。
私にとってのメリットは、今のところ何だかわからないのですが、いずれ自分にとってこれで良かったと思う日が来ると信じることにしました。
計画的な離職のすすめ
離職理由で給付されるまでの期間や、給付日数は変わります。
私にはできなかったことだからこそ、心に余裕をもって離職計画をすることをおすすめします。
派遣の3か月更新せず辞めていた場合
以下は、派遣契約の更新をしないと回答していて、2か月の給付制限がなかった場合です。
基本手当の支払いまで離職から34日後だったかもしれません。
- 離職票受け取り(離職から20日後)
- 求職申込と受給資格の決定(離職から20日後)
- 7日間の待期期間
- 失業認定
- 基本手当の支払い(1週間程度かかる)
- 原則4週間ごとに認定日指定
週20時間のアルバイト収入がある場合
私が選択したパターンです。
雇用保険受給資格者証の「離職理由」は、「4D(40):正当な理由のない自己都合退職」でした。
- 離職票受け取り(離職から20日後)
- 求職申込と受給資格の決定(離職から20日後)
- 7日間の待期期間
- 失業認定
- 2か月の給付制限
- 基本手当の支払い(1週間程度かかる)
- 原則4週間ごとに認定日指定
私の場合、初回の基本手当の支払い予定は、離職から34日後 + 2か月待ち です。予定では、離職から3か月ちょっとお金が入ってきません。
働いた分(週20時間未満)は、雇用保険受給期間後に先送り。
給付制限がなかった場合と、今回の私の選択を比較した結果は、お金の面ではそれほど差がありません。ハローワークへの申告の手間を考えると、働かない方が良いかも。
離職前に準備しておいた方が良いこと
- 無収入期間がある
- 社会保険をぬけた後どうするか決める
- 健康保険・国民年金・住民税の支払い分のお金の余裕
無収入期間がある
会社都合等で離職した場合でも、離職から1か月は収入がないでしょう。
私のように自己都合の離職の場合は、3か月くらいは待つちます。
離職票が届くのが早ければ、手続きがすぐにできますが、私のように待つかもしれません。離職票が届く前でも、仮登録が可能と聞いたことがありますが、私は実際にやったことがありません。
社会保険をぬけた後どうするか決める
社会保険の任意継続をするか、国民健康保険に加入するか決めておく。
私は任意継続と国保の差はあまりありませんでしたが、国保に切り替えました。
保険料等の支払い分の余裕
健康保険料は基本2倍になります。会社負担が大きい会社だった場合は、2倍以上。

国民年金は、厚生年金より安くなる人もいると思います。
私の場合は、厚生年金のとき約2.8万円でした。国民年期に切り替えてからは、約1.7万円です。

そしてつい忘れてしまいそうになるのが、住民税です。前年の収入で計算されるので、結構な金額で驚く人もいるかも。
週20時未満の仕事をするメリット
私のように働いてもメリットがある人は、離職理由が自己都合の選択しかなかった等で、2か月の給付制限がある人でしょう。
基本手当の支払いまで待っている期間、保険料等の支払い分くらいは稼げるかもしれません。
できることなら、離職する前に3か月分くらいの生活費を蓄えておいた方が安心です。
お金以外のメリットは、働く人たちとの関りが少しでもあると、転職後に精神的に少しは楽なんじゃないかな?と感じます。
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